2007年09月29日

原油高騰とミャンマー事件についてマジメに考える

ミャンマーの軍事政権に対する僧侶デモへの武力行使とジャーナリストの長井健司さん殺害のニュースが連日メディアを賑わせています。

仏教に篤い国で起こった僧侶の殺害という信じられない暴挙、軍事支配層の腐敗、最大のODA援助国である日本のジャーナリストが殺害されて、何ら制裁処置をとれていない日本の政治など、まつわる問題は沢山あると思いますが、そもそもの騒動の大きな原因として「燃料の値上げ」が取り上げられています。

大なり小なり私たちも今、我慢を強いられている事でもあり、程度の差はありますが、一体どうなっているんだと不思議に感じていました。
この辺の事情、現象ばかりで本質があまり書かれていないフシもあり、とっても気になっています。
と、いうわけで長文ながら知ったかぶりで石を投げてみようと思います。

ワタシは素人なので思い込み記述や間違いについては、どうぞご指摘ください。

原油価格は2003年ころから上昇を重ね、2004年の夏から高騰しています。
多くの工業製品の素材価格が値上がりし、ドミノ倒し的な値上げに、私たちの生活にも影響が出ています。

そもそも、どのようなシステムで原油価格の高騰が起こっているかというと…。
 
先ず、NY市場WTI原油価格の影響力が増したことと、2004年の夏に添加物MTBE(メチル・ターシャリー・ブチル・エーテル)汚染という環境問題から、ガソリン備蓄の在庫量が一時的に不安定となり、需要過多となってWTI原油価格が上昇を始めたことに端を発したと見られています。

その後の911テロを受けて米国内での石油備蓄高(SPR)を引き上げたことも原因とされています。
特にSPRについては、石油利権のカラーが濃いとされるブッシュ政権の元で、放出の要求が拒絶されたという経緯も取り沙汰されました。

また、オリンピックを控えて急速な発展を遂げている中国の需要増も原因とされています。

上記いずれも、需給のバランスの不均衡によるものですが、ここにもう一つの大きな要因である「投機」が加わっているようです。

冷静になって考えてみれば、原油を使用している国々で、実際に原油の物的な決定的不足をいった事柄は取り上げられていません。つまり実際のバランスよりも過剰に相場が反応している可能性があります。

サブプライム問題でも浮上したように、ヘッジファンドをはじめとする巨額のマネーが、この市場に流れ込んでいて、市場の吊り上げ・マネーゲームを展開しているとするものです。
彼らは自分たちの投機により上昇した相場を、利益獲得のために更に押し上げて市場を変化させているようです。
当然ですが、一方が儲ける為には、その利益を埋める対象が必要となりますが、投資家同士が利益のせめぎ合いをする株などとは異なり、この場合は一般消費者にババを引かせる形になっています。
更に、近年の経済のグローバル化に伴い、一国の原油マーケットが世界の隅々の人の生活に影響を与えるようになり、私たちも勿論ですが、アジアののどかな国にまでそのババを引かせている結果となっていると思います。

つまりは、「世界的な利権とマネーゲームによって引き起こされている現象」ではないかということです。実需要を上回る作られた不足と一部の金余りに乗せられている感があります。

そのように考えると、今回の「ミャンマーの僧侶たちの蜂起」は、今世界で起こっている大きな流れの「縮小模型」とも見えてきます。
決して対岸の火事ではないのです。
posted by 古着オヤジ at 11:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日常 このエントリーを含むはてなブックマーク