一般には「アイク・アンド・ティナターナーの旦那の方」と言った方が分かりやすいかもしれませんね。
髪結いの亭主宜しく、女房にミニスカート穿かせて歌わせて稼がせているヒモ親父の様なイメージをお持ちの方もいるかもしれないので(余計な御世話ですが)、ちょっと書いてみます。
実はとても凄い人で、パイントップ・パーキンズにブルースピアノを習い、キングズ・オヴ・リズムを結成して、ジャッキー・ブレンストン&ザ・デルタ・キャッツ名義で「Rocket 88」を出しています。
この「Rocket 88」はロックンロール・ナンバーの第1号であると言われており、つまりアイク・ターナーはロックンロールの生みの親でもあるのです。
そんなわけで、ロックンロールの殿堂入りをしていました。
ちなみにジャッキー・ブレンストンは、キングズ・オヴ・リズムのサックス兼ボーカリストで、ジャッキー・ブレンストン&ザ・デルタ・キャッツっていうのはキングズ・オヴ・リズムと考えても良いと思います。
その後、メンフィスを中心にキングズ・オヴ・リズムのバンマスとして活躍しながら、スカウトもこなすという働き者で、その過程でティナ・ターナーに出会ったわけです。
この件、映画「Tina」を観ると、かなりシビレル展開になっていますが、実はこの映画がアイク・ターナーの悪人イメージを定着させた犯人でもあるようです。
ティナ・ターナーと出会ったアイクは、アイク&ティナターナーとして活躍し、数々のヒットを生むわけですが、その音作りやショーアップは全て彼の手によるものだったと言われています。
YouTubeなどでも見られる、当時のレビューの様子は、ステージ正面で力強くシャウトするティナの横で、やはりミニスカートのアイケッツが踊りながら歌い、その後方では、アイク及びキングオブリズムの面々が、スウィングしながら演奏するという、何ともビジュアル的にも格好いいショーをやっていたようです。
ブリティッシュロックのスペンサー・デービス・バンドあたりは、まんまアイク&ティナターナーのコピーやってましたね。
この時代のアイクはその才能を余すところなく発揮したようですが、フィル・スペクター絡みのアルバム「River Deep」あたりと他のアレンジを聴き比べると、泥臭くノリの良いR&Bフィーリングに「成程なあ」と感心されられます。
初期のキングオブリズムの曲を聴くと、まんまのブルースなんですが、リズムに斬新さが見られて、先見性も感じさせます。
ご冥福をお祈りします。
合掌









